BOLSEY JUBILEE

 ボルシージュビリーをGETしました。アメリカのインターネットオークションです。ジュビリーはレンズ・シャッターがドイツ製となり、ボルシーシリーズの一応高級機種のようです。レンズはシュタインハイル製で、F値も2.8とちょっとだけ明るくなりました。シャッター速度はB2とほぼ同じなのですが、Tが無くなってしまったのは残念。ただ、シャッターレリーズは一般的な位置になりましたので、少し使いやすい感じです。B2の次の機種B22からボルシーはシンクロ用に絞りとピントリングを連動させる機構が加わったのですが、今となってはシンクロはTTLと言わなくても外部自動調光が可能ですので、使わないでしょう。
 実はジュビリーには前期・後期の2タイプがあって・・・とある雑誌に書かれていました。その判定によるとこれは後期型みたいです。

 GETしたジュビリーは外観はなかなかの状態だったのですが、まず、シャッターが相当動きが悪くなっていたので分解して注油・清掃しました。シャッターメーカーは変わったのですが、構造はほぼ同じなので簡単。また、ピントリングに2つついている指あての向かって右のものが無かったのは手にするまできがつかなかったのですが、しょうがないのでエポキシパテを使ってほぼ同じ形に作り込みました。本当はアルミを削り出したかったのですが、ちょうど良い大きさのアルミの素材が無かったので。一応模型用のアルミカラーで着色しましたが、やっぱりテカテカしてくれないのは残念。軍艦部もはずしてファインダー関係を奇麗にしました。軍艦部もB2と似ているのですが、はずすのには先に巻き戻しの軸を抜かないとならず、これに気がつくまでと、抜く方法はちょっと考えさせられました。
 ジュビリーは軍艦部中央についているエンブレムが素敵なのですが、ついうっかりエーテル+アルコールで拭いてしまったら曇ってしまったのには焦りました。まあコンパウンドの染み込んだ磨きクロスで磨いたらすぐに奇麗になったので良かったですが。

B2と並べてみると、さすがにそっくりなのですが、意外と共通部品は少ない感じです。デザインとしてはB2の方が良い、というのは妻も同じ意見でした。レンズの外形は一緒なので、B2用に探したフード・フィルターはそのまま使えました。

 

ケースはすばらしく程度が良かったのですが、これまたB2と微妙に違うのが楽しいです。B2では肩掛けだったのですが、ジュビリーは手提げ。

 さて、肝心の写りですが、これはレンズの違いがB2との間で楽しめます。B2はアメリカのウォーレンサック製で、おおざっぱな感じながらこってりした色など濃い目の写りなのですが、こちらはいかにもドイツ製という感じで、すっきりと繊細な写りでした。この写りは相当すばらしいと思います。ただ、レンズの前玉がちょっと傷が多いので、逆光だとちょっとぼやっとしますが。シャッターはB2では3枚羽根が、こちらは4枚羽根で、ちゃんと動いています。残念なのは絞りで、B2は9枚羽根だったのですが、こちらは6枚。かわいらしい(?)シャッターの音などから妻も「こんなので本当に写るの?」と疑っていましたがポジを見てびっくりしてました。

 どちらも気に入ってしまったのですが、やっぱりこうなると2眼レフのC2も欲しいなぁ。レンズはB2と同じなので描写的には楽しめませんが。

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 B2を分解整備したついでにジュビリーも分解整備しました。両方のシャッターを並べてみたところです。ジュビリーのシャッターはドイツ製で、B2のシャッターと比べると部品の組み込み方がしっかりしていて、差し込んであるだけでなくきちんと止めてあります。仕組みは同じようなものです。

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 ボディ側から見たところです。丈夫にドイツ製、と書かれていました。ジュビリーはボディ側のレリーズボタンと連動するために左上のレバーがあるのですが、これがあるおかげでタイム露光は難しかったらしく、バルブのみになっているのは残念です。

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 ばらしたところです。こちらはシャッター羽根は4枚ですが、絞り羽根は減っています。羽根の固定方法もB2よりはしっかりしています。

 分解組み立て自体は簡単だったのですが、実は1つの部品を曲げてしまっていたようで、どうしてもうまく動かず、10回ほど組みなおしてみても駄目で、最後にこの部品さえ曲がっていれば、とペンチで修正したらちゃんとすべてが動くようになりました。たまにはこんなこともあるものなんですね。大抵は組み方が間違えているのですが。


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ipv400016269 from 1998/3/4