露出計
今まで「その他」のページにちょっとだけあった露出計についてを独立してみました。写真を撮る上で非常に重要なのが露出で、最近ではすっかり自動化されていますが、やはりまじめに写真を撮る場合や、クラカメでは必需品です。
ズームマスター
セコニックの入射光式・反射光式・定常光・フラッシュメータを一台にまとめた露出計です。ちょっと値段は高いのと、大きいのが欠点ですが、実に便利です。入射光式は被写体の反射率の影響を受けないので、比較的近くのものを撮るときには断然便利です。また、ストロボを使用して物を撮るときにも実に便利です。コードで連動させることも、コードレスで勝手に連動することも出来ます。反射光式はスポットメータとして使用し、ズーム可能です。こちらは風景などを撮影する際に便利です。ただ、専用のスポットメータに比べるとファインダー内で値がみれないのが残念です。
VCメーター
ちょっと写真がでかすぎました・・・。コシナからフォクトレンダーブランドで登場したコンパクトな反射光式露出計です。最近のクラカメブームのおかげで登場したようなもので、クラカメに合うように金属ボディで、なかなか良い作りです。指針式でないのがちょっと残念ですが、耐久性は高そうです。意外と測定範囲が狭く、しかもLEDは恐ろしく敏感に反応するのでちょっと向きを変えただけですぐに結果が変わります。電池を入れるむきがちょっと意外です。
ライカ系のレンジファインダー機には実に良くマッチします。メッキの色合いもピッタリ。ところが、KIEVやツァイスにはつかなかったり、ついてもいまいち似合わないのです。ALPAにもつきません。まあ、この露出計専用にいろいろなアクセサリもありますし、楽しめる露出計です。
MCメーター
つづいて、MCメータです。M3の時代の露出計で、シャッターダイアルと連動するようになっています。M3は途中でシャッター速度系列が変わっていますので、もし買う方は良く確認して探しましょう。セレンを使用した電池を使わないタイプですが、私のものは傷は多いですが実に正確です。明るさに応じて2段切り替えになっています。また、外付けでブースターを付けられるのですが、これがなかなか動くものが売っていないのです。安いのは大抵死んでいます。なお、このあとMRメータが出ますが、こちらはCDSを使用した電池を使うタイプです。
SLメーター
ペンタックスSPをいただいたときに一緒についてきたSLメータです。SPはTTL露出計内臓ですので、もちろん普通はSLメータは使いませんが、SPの露出計無しの機種SL用のメータです。シャッターダイアルに連動するようになっているのですが、SPは連動用の穴が無いので連動しません。金属製で実にしっかりした作りです。CDSを使用しており、H-Dタイプの水銀電池を使います。アダプターを使って電池を入れてみると、これまた実に正確に使えます。明るさに応じ2段切り替え式になっています。旧いペンタックス以外で使えないのが最大の欠点でしょう・・・。
ツインメイト
セコニックから最近登場したコンパクトな入射光・反射光両用露出計、ツインメイトです。入射光式が好きな私としては圧倒的に使用頻度としてズームマスターが多いのですが、カメラボディと同じくらいの大きさがあり、コンパクトなカメラをちょっと使う際にはかなり邪魔です。そこで、VCメータなどを使ってみたのですが、やはりコンパクトでも入射光式が欲しかったのです。
VCメータと並べてもこのようになかなかコンパクトで、アナログ表示は非常に見やすいです。さすがにプラスチック製なので質感は悪いですが。
一応、アクセサリーシューにつけられるのですが、さすがにちょっと大げさで邪魔ですし、入射光式として使いにくくなります。また、足の部分もプラスチックで、着脱の際に壊れそうなのが怖いです。VCメータのように絞り・シャッター速度をそれぞれダイヤルであわせるより、やっぱりツインメイトのように一度に絞り・シャッター速度の組み合わせを全部見れるほうが便利です。さらに、ツインメイトは測光値を１０秒くらいホールドしてくれるのも親切。ズームマスターに比べるとスポットメーター・フラッシュメーターとしての機能が無い点、測光範囲がちょっと狭い点がありますが、屋外での普通の使用では十分な機能を持ち、使いやすい老舗のセコニックならではの露出計でしょう。
いろいろ
手持ちの露出計を並べてみました。古めかしいのはセコニックのセレン式のもので、おじいちゃんからもらった物です。ちゃんと動きます。入射光・反射光兼用可能な作りです。右上のものもセコニックのCDS使用のコンパクトなもので、これは反射光専用です。軽いのがいいです。
from 1998/3/4