Konica FT-1 MOTER

 コニカ一眼レフの完成型と言われる、FT-1モーターです。コニカのヘキサノンレンズはすでにFTAと共に2本使っていましたが、自然な描写でお気に入りでした。が、FTAのボディ自体の使いにくさ、重たさ、などから、なかなか普段登場せず、また、コニカ一眼レフはフランジバックがALPAに次いで短いため、マウントアダプターで他のボディで使うこともできず、どうしても使いやすいボディが欲しかったのでした。

 コニカはAEにシャッター優先AEを採用しており、それだけでも個人的には使いにくいのですが、さらに、露出計がレンズの開放絞り値との連動によってオフセットするタイプで、他のレンズをマウントアダプターなどで使うのも難しいのです。その割に短いフランジバックにより、純正でも多くのマウントアダプターがあったのですが。いずれにしても、AEを前提に考えると、FTA系列のメカ式はやや仰々しい動作になるので、電子式を考え、電子式ではやはり新しいほど信頼性も高いので、最終型に近いFT-1モーターを狙っていました。しかし、皆の考えることは同じらしく、結構なお値段なのです。一番安いので、ボディのみ2万円というのも見つけましたが、買い逃し、結局コニカでは定評のある、高田馬場のスズキカメラで、まともに買いました。

 ここのお店はコニカに関しては自信があるらしく、保証ももちろんつけてくれます。私はブラックが欲しかったのですが、たまたまお店にあった1台だけのブラックは単三バッテリィーパックつきで、他のボディの単四バッテリィーパックと交換してもらい、さらにレンズもヘリコイドの滑らかなものに交換してもらいました。委託品ではこうは行きませんね。まあ、結局結構高い買い物になってしまいましたが。

 さて、FT-1モーターですが、外装はプラスチックですが、きちんとブラック塗装してあり、骨格はダイキャストです。自動巻き上げはコニカがFS-1で実用化したのは有名ですが、FT-1モーターはFS-1の後継機にあたりますので、その辺は同じようになっています。巻き戻しは手動です。FS-1に比べ、巻き上げのS/C切り替え、AEロックあたりが追加になっているようです。私としてはそれより、ボディのブラックのテカリ具合が魅力だったのですが。

 AEはシャッター速度優先ですが、シャッターダイアルが大きくて回しやすく、ファインダーを覗きながらでも可能です。ただ、ファインダー内にシャッター速度が表示されないのは不便。また、どう考えても絞りの調整範囲よりシャッター速度の調整範囲の方が広いので、やはりAEとしては絞り優先の方が使いやすい気もします。

 FT-1モーターで最大の欠点と言われるのは、プレビュー機能が無いこと、と言われますが、個人的には実はあまり普段使わないですし、レンジファインダーを考えればなんでもないことです。

 巻き上げは結構やかましいですが、全体的にはコンパクトで、普段散歩に持ち歩くのにも全く苦になりません。

ヘキサーRFと並べてみました。それほど大きさは違いません。さすがに動作音などはヘキサーRFの方が断然静かで高速です。

自動巻き上げの仕組みはヘキサーRFとは異なります。ヘキサーRFはセンサーでフィルムの進んだ量を測る現代的な方式です。

FTAと並べるとやはり大きさの差は歴然としています。もちろん重さも違います。

オリンパスOM-1と並べるとコンパクトさが良くわかります。ワインダー内臓でこの大きさは立派です。

 個人的にはやはりワインダー内臓である必要は無いのですが、あたらしめのコニカ一眼では、FC-1くらいしかなく、なかなか見かけません。FC-1はFS-1の手動巻き上げ、という感じで、機能的にはFT-1モーターの方がやや改良されています。ALPAと同じくらいフランジバックが短いながらもミラーはしゃくりあげるようなタイプで、きちんとレンズの下の方までミラーが来ていて、ファインダーもなかなか見やすいです。ヘキサノンレンズはファンも多く、コニカがヘキサーRFのように、多少高価でも一眼レフを復活してくれたら、と思うファンも多いことでしょう。

D30で撮影してみました。ニコンのSB-28を天井バウンズです。当然TTL調光は無理で、フラッシュメーターを使ってマニュアル撮影。もっともこれだけ黒い構図ではTTLではオーバーになるのでマニュアルで正解です。

最近GETしたヘキサノンの50mmF1.4.本当は57mmF1.2が欲しいのですが、とりあえず。というのは失礼なほど良い描写をします。開放でのあまーい感じはノクトン並みの味がありますし、ちょっと絞れば繊細ですばらしい。

 


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