レンズ比較その21
レンズの比較の21ページ目です。
今回は憧れのレンズ、アンジェニュー・ズーム45-90mmF2.8(ライカフレックス・マウント)をGETしたので、その描写を見てみます。まだネガカラーの結果だけですが、リバーサルの結果も追加していこうと思っています。
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ライカフレックスSLを使い、フィルムはインプレッサ50です。このフィルムはどうもフィルムスキャナーとの相性がいまいちで、青くなりますが、色は無視してください。アンジェニュー・ズームは50mm付近で、2本ともF5.6です。Lサイズプリントで2枚を比較すると本当に差がわからないほどです。ちょっと葉っぱの描写がズミクロンの方が繊細であったり、帽子もズミクロンの方がこまやかですが、ズームでこれだけの描写をしてくれるのはすばらしいです。背景のビルのボケ具合なんか本当に差がありません。繊細さはやはり短焦点にはかなわないかもしれませんが、比較相手は短焦点でも名高いズミクロンですから。ズーム比2倍で望遠レンズ並に大きくて重たいレンズですが、価値あるレンズでしょう。しかも設計は1970年以前だったと思います。
リバーサルでの比較です。フィルムはダイナハイカラーです。
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両方ともF2.8で、シャッター速度も同じなのですが、アンジェニュー・ズームの方が暗く写っています。やはり想像どおり、開放F値はF2.8より暗いと思います。
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タムロンのアダプトール2も改造して装着可能にしましたので、90mmとしての比較です。どちらもF2.8です。やはりアンジェニュー・ズームの方がちょっと暗いですね。しかし、描写は互角でしょう。ひょっとするとアンジェニュー・ズームの方が繊細かもしれません。まあ被写体がいまいち比較に適していない感じですが・・・。
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遠景です。両方ともF2.8です。やはりアンジェニュー・ズームの方が暗い(しつこい!)ですね。描写はこの大きさまで縮小するといまいちわかりにくいのですが、大きいサイズで比較するとどちらも繊細でいい感じです。ちょっとアンジェニュー・ズームは青っぽい感じもしますが、露出がアンダーのためかもしれません。暗いとアンジェニュー・ズームは大きくて重たいのでブレやすいのは玉に傷。