NIKON FE2
今のところもっとも長い期間使用したカメラがこのニコンFE2だと思います。大学に入学したときに近所のカメラ好きのおじさんがプレゼントしてくれました。頂いた当時はニコンならF2、キャノンならF−1とかが良いな、と思っていたのですが、実はさすがに多くのカメラを使ってきたおじさんならではの選択で、すばらしいカメラだと今では思います。当時のカタログには「シンプルニコン」とキャッチフレーズが付けられていたと思いますが、シンプルな操作性ながらハイスペックなカメラで、実に使いやすいカメラだと思います。あまりにも優等生的すぎて面白くは無い気もしますが・・・。
スペック的には電子制御の1/4000までの縦走りシャッターで、上の写真のようにハニカムパターンのシャッター幕です。この高速シャッターのおかげで1/250でストロボ同調するのもすばらしい。絞り優先AEですが、ファインダー内の露出表示も指針式で実に見やすくわかりやすい物です。ただ照明が無いので暗いところではメーターも見えないのが残念ですが。露出補正もやりやすいのですが、あまりにメーターが見やすいのでAEではなく、シャッター速度・絞りをメーターを見ながら調整することが多いです。また、バルブと1/250のメカニカル制御のシャッターもあり、電池が切れても一応使えます。
その他の不満としては絞り込みプレビューボタンが結構硬いこと、ファインダー倍率が高いのでピントは見やすいのですが、眼鏡をかけると全体を見るのが難しいこと、ボディが軽いおかげでレリーズ時のショックが意外と大きいこと、シンプルすぎて面白くないこと、くらいでしょうか?
FE2を頂いたときにニッコールSC50mmF1.4というニコンFの時代のレンズ(Ai改造されていましたが)を頂きました。その後、Aiニッコール35-70mmF3.5も頂きました。これは当時としては高価なレンズで、ズームレンズとしては実にしっかりした写りをします。今のレベルで見るとズーム比が低い割には大きくて重たいのですが、それが性能につながっていると思います。ニッコールSC50mmF1.4は明るいのですが、ボケが汚いのであまり使っていません。ヘリコイドリングも金属でカッコイイのでいつかニコンFでも手に入れたらぜひつけてみたいのですが・・・。35-70mmズームは長いこと私の常用レンズでした。接写能力も意外といけますし、いつでもFE2とこのレンズで出かけていました。
ミラーや裏ブタのモルトがぼろぼろになり、特にミラーのモルトは溶け出して、ミラーが実に汚くなってきたので、ニコンのサービスステーションに持っていきました。すっかり奇麗にしてもらい、一応精度なども見てくれたのですが、問題ありませんでした。最近変なカメラ・レンズを使うことが多くて相対的に出番は少なくなりましたが、中古で購入したコンパクトなAiニッコール50mmF1.8Sを装着してお気楽散歩用として待機しています。