すぐにやる

なかなか更新が滞っておりますが、このところ本業(社長業)が忙しく、なかなかプログラムを作る時間もないと同時に文章を書いている時間もないのでした。もちろん仕事ばかりしているわけではなく、今さらながらPSP(携帯ゲーム機)を買ってみたり、スポーツを楽しんだりもしています。

さて、勤務先では1つ前に書いたように、稲川さんによるプリント基板設計部隊の改革が進んでいます。現状や業界を数値で明確に分析し、何がどう問題か、どうすべきかを会議でビシッとプレゼンし、自らこの改革の指揮を執らせてもらってよいか?と幹部の意思を確認するあたり、他のメンバーにも見習って欲しいところですが、このところ仕事ができる人の特徴として2つ考えていることがあります。

 

「すぐにやる」

まず何よりも重要なのが、決めたことはすぐにやることです。そもそも決めること自体をだららだするのは論外ですが、やろう、と言う事になったらすぐにいつまでに誰が何をするのかを決め、自ら報告し、次に何をすべきかを考えることです。

先日LBI(Linux Business Inisiative)のサロン(勉強会)を行ったのですが、講演してくださった方の言葉で、

「お客さんの要求は、時間と共に高くなる。すぐに見せると喜ばれることでも、後で見せると反応が冷たい。」

というような内容がありました。聞く相手も時間があると考えますので、より高い要求を思いついてしまうのです。

また、成功すると分かりきったことは良いのですが、チャレンジする場合、やってみないとわからないことがたくさんあります。思いついてすぐに行動してみて、駄目な点がわかれば、すぐに次の方法を考えられます。やってみなければいつまでたっても何も進歩しません。 

「話が上手、文章が上手」

もう一つ大切なのが、表現力です。説得しなければならないときに、言葉がスムーズに力を持って出てこなければ、聞いている人はその気になりません。日本語自体がおかしかったりすると、そもそも聞く気がしなくなります。話す順序、声のトーン、間合い、いずれも大切なのです。営業の戦略であえて言葉を濁すことが有効な場合もありますが、一般的にははっきりと大きな声でスムーズに話すことが大切です。普段友人と会話している際にはスムーズなつもりでも、公の場に出るとなかなか上手く話ができない人は多いものです。練習するしかありません。場数を踏むこと、悪い点を指摘してもらうことが大切です。チャンスがあれば自ら手を上げ、話をしてみる気持ちが大切でしょう。毎日の挨拶を大きな声で元気良くやってみることもとても効果的です。

同様に文章力も重要です。私自身、考えながら書きなぐってしまうことが多く、人のことを言える状態ではないのですが、メールが仕事でもコミュニケーションの中心になってきている現在、分かりやすい文章をスピーディーに書く力はとても重要です。書くことに慣れること、上手な人に指摘してもらうことが上達の秘訣だと思います。

勤務先の私のチームでは、以前から話し方やメールの書き方などをお互いに注意しあうようにしてきました。食事の姿勢がおかしければ注意します。身近の人がおかしいと感じるということは、お客さんもそう感じる可能性が高いのです。お客さんは注意してくず、単に人としてのレベルが低いと見られるだけになってしまいます。注意すると相手が傷つくかな、と考えて、何の指導もしない人が多いと思いますが、まずい点をきちんと指摘してあげるのが本当のやさしさです。それ以前に会社であれば業務上必要なことは指示することが当たり前です。

ヤル気のない部下をクビにして何が悪い!!:国吉拡著:ISBN-13: 978-4883383818

先日勤務先の総務部長から紹介いただいた本ですが、部下の指導、上司の心構えに関してとても分かりやすく良いことが書いてあり、まとめ買いして社内で読ませているところです。クビを推奨しているのではなく、言うべきことをきちんと言える上司になれ、と、上司自身にしっかりしろ、と書いてある本です。仕事も最後は人間力です。自ら厳しく率先して動く人になれるよう、気を引き締めていかねばなりません。

2008.1.29

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from 2007/1/13