プログラミングでメシが食えるか!?」サポートページ

 「C for UNIX」、「C言語によるTCP/IPネットワークプログラミング」、「C言語によるTCP/IPセキュリティプログラミング」「C for Linux」、「C for Linux 2」に続き、「プログラミングでメシが食えるか!?」が2007年1月13日に(株)秀和システムから発売されます。

ISBNコード:978-4-7980-1558-3
定価(本体1400円+税)

 本書は私がこれまでプログラマーとして20年近く仕事をしてきた中で感じたことや考えたことをまとめた読み物で、これまでの著書とは違い、ソースコードはほんの少ししかなく、しかも縦書きの本です!随所に秀和システムの編集担当の方による面白い脚注が入れられており、プログラミング関連の用語をあまりご存じない方でも読み進められるようになっています。

 前半はプログラミングの技術的なノウハウをまとめてあり、後半はプログラマーの仕事上のノウハウやアドバイスをまとめてあります。最近はあらゆる分野でHowTo本が流行りですが、おそらくプログラマーという地味であまり人気のない職種に関するHowTo本はこれまで1冊もなかったと思います。どの分野でも同じですが、指示されるままに仕事をしていては面白みは感じにくいものです。プログラマーはSEからの指示通りにコーディングを行う仕事、と考えられていますが、それでは確かに面白みがなく、いわゆる下請け的な苦しさばかり見えてきてしまいます。しかしプログラマーは本来、とても創造的で楽しい仕事なのです。パソコン1つで誰もが平等に仕事を始めることができ、考え方や腕次第ですばらしい活躍ができる仕事なのです。

 もともとはプログラミングの技術的ノウハウ本を作ろうということで検討を始めたのですが、私としては目の前にどれだけ技術的なノウハウがあったところで、それを身につけるための気持ちがなければ意味がないという気持ちが強く、苦労してでも腕を磨こうという気持ちになるためには、経験を積んだり腕を磨いた一流のプログラマーがどれだけすばらしい仕事をしていて、待遇がどうなのか、時間はどのように使っているのかなどを知り、それを目指そうという強い意志がなければ駄目だという考えから、プログラマーの仕事自体のノウハウもたくさん書きたいと考え、そのような本の構成にしてみました。

 この手の本は技術解説書と異なり、書き手の主観や意見がどうしても強くなってしまい、かといって平均的なことばかり書いていては説得力も面白みもなくなってしまいます。私としては反論がたくさん出るのを覚悟の上で、他人の意見や他の文献をできるだけ参考にせず、私なりに20年近くやってきた印象をそのまま書きました。すべての内容がすべての読み手の皆さんに当てはまるのは無理だと思いますし、正反対の考え方があるだろうということも承知の上で、それでも平均的でつまらない内容にするよりは、一部分だけでも読者の方の考えるきっかけになったり、解決のヒントになってくれればという気持ちです。

 華々しい活躍をしている人がこのような本を書くと良いのだと思うのですが、なかなかプログラマーという職種は日の目を見ることが少ない仕事で、きっと大活躍をされている方はたくさんいらっしゃると思うのですが、仕事の立場上本音をかけない場合なども多いことだと思います。私はたまたま良い仕事環境、良いお客様に恵まれ、これまでも著書を書いてこれましたし、このような内容の本を書くきっかけもいただけました。せっかくの機会を与えていただいたことを無駄にせぬよう、本当に本音で書きました。ひょっとしたら私の今後の仕事に影響が出てしまうかもしれないような内容もできるだけ書いたつもりですし、仕事の内容に関することもお客様の迷惑にならないような部分ではできるだけ具体的に紹介してみました。

 これまで書いてきた技術解説書は自分で技術的に自信がある部分をまとめてきましたので、本が売れても売れなくても、批判が出ようが出まいがあまり気にならなかったのですが、今回はなかなか微妙な心境です。

 読者の皆様にとって、ほんの数箇所でも役立ってくれたり、共感できる部分があってくれれば幸いです。

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from 2007/1/13