シルクファントム


林 龍介氏撮影
シルクファントム(セン 登録抹消時7歳 大和田厩舎所属)

父 リヴリア
母 ルナパーク(母父 ノーザンテースト)
兄 ペガサス(リヴリア)
姉 ルミネッセンス(ブライアンズタイム)
妹 ナリタルナパーク(ブライアンズタイム)

この馬にした理由

もともとは、パーソナルレターの94(父 レオダーバン 母父 ミスタープロスペクター)という馬を持っていたのですが、デビュー前に故障・・。そこで残っている中から一番走りそうな(なにせGV馬の全弟ですから)この馬にしました。しかし、現実はそうは甘くなく、ファントム君はデビュー戦のパドックで幼さがでて馬っ気がでてしまい、結果ブービー負け。その後も芳しくないレースが続いていたのですが、芝に変わった前走は見せ場たっぷりの内容でした。スタート直後から(初めて見せてもらった)持ち前のスピードで、同枠の馬と激しく競り合い前半1000mを57秒台のハイペースで進み、4コーナーを回った時点では既に「ばてばて」でしたがこれまでにない行きっぷりに、「芝の短距離戦ならそこそこ行けるかも」なんて贔屓の引き倒しでほくそえんでいます。

1997年10月7日
牧場でがれているようです。未勝利は間に合いそうもないので、大和田師とシルクHCが格上挑戦で、引退させない事を祈っています。私の持ち馬初勝利は、チャーミングに譲りそうです。

12月16日
「早田牧場の放牧地で少しリフレッシュ出来た様なので、屋内コースでウォーキングの調整を始めました。まだ本調子ではない様ですが、少しずつ調整を進める予定となりました。」だそうです。やっと、戻ってこれそうです。冬はダート戦が多いので、中京あたりの芝のレースで復帰するんじゃないでしょうか。まだまだ、これから頑張ってもらいます。

1998年2月8日
新馬戦をレコード勝ちした妹のナリタルナパークが、寒桜賞に出走していましたが、9着でした。妹には負けていられません! 早くターフにその姿を見せて欲しいものです。

8月20日
ようやく美浦に戻ってきました。しかし、未勝利の身のため除外も考えて障害練習をはじめるそうです。障害といえば、兄ペガサスが障害練習中の骨折で引退に追い込まれたのを思い出します。ケガだけは気を付けてほしいと思っていた矢先に、「調教後、右肩がぎこちなくなった。軽い骨膜炎の疑いもある」。大事に至らないようにして下さいね。大和田師。

とか、なんとかいっていたら、ホントに骨膜炎になって放牧に出されてしまいました・・・

12月21日
久しぶりにファントムの情報が手に入りました。パーティーの席上でシルクの社員の方に伺ったところ、やはり障害での未勝利勝ちを目指すそうです。シルクの方から大和田師に「どうですかね?」との打診をしているそうですが、大和田師は見捨てていないようです。なんとか早い段階で障害で1勝あげて、平地に戻ってほしいです。夏の北海道シリーズの短距離戦なら結構いけるはずです。がんばれファントム!!

1999年2月19日
九州に住むファントム仲間のひらくにさんが北海道でファントムくんの様子を見てきたようです。人なつっこく首を振り降りして、愛嬌を振りまいていたそうです。3月一杯までは牧場で乗り込むそうなので、復帰は5月以降ということになりそうです。

ひらくに ゆうじ氏撮影
首を振り、愛嬌を振りまくファントムくん

4月20日
 ついに再入厩を果たしました。6歳未勝利でここまでまってもらえているのは、幸せな事ですが、さすがに最後のチャンスだと思います。おそらく新潟開催で再起戦を迎えると思うのですが、足元が弱いだけに障害戦ではなく平地の500万下での復帰を期待します。兄姉が新潟、福島で好成績を納めていますから、芝の短距離戦ならハナをきってそのまま押し切れると思います。

5月6日
 ゲート試験に合格し、いよいよ出走態勢が整ってきました。今日の時計次第では、来週出走もあり得そうです。あ、でも大阪にいってて馬券買えない・・・(T_T) 再来週まで待ってくれないかなぁ。

5月14日
 出走は一回新潟最終週になりました。今週の出走ならば、リアルタイムで見ることもかなわなかったのですが、私の過去の一口馬主生活では「出走する事すら知らなかった時の方が好走(1着1回、2着1回)する」ということから考えると、その方が良かったのか?とも思えますが。何はともあれ、来週ならば確実にグリーンチャンネルで見ることが出来ますので、楽しみに待ちたいと思います。

5月18日
 今週の新潟戦に登録がありました。赤倉特別(芝2000)、六日町特別(ダ1200)に登録がありましたが、両レースともフルゲート12頭に30頭を超える登録があり、出走出来るかは予断を許さない状況です。出来れば芝の短距離での先行押し切りを期待していたのですが、今週の番組では芝の短距離は牝馬限定戦しかないために妥当なレース選択です。2年あまりの休養あけですので、決して強気なことは言えませんが頑張ってほしいモノです。

5月21日
 日曜の新潟最終レース(芝1400)への出走が決まりました。ついに2年ぶりの出走がかないます。休み明けですが、調教ではなかなかの動きを見せているようですから、期待出来るかもしれません。ライバルとしては前走2着のアペックスプライド、キングコート、タムロシーン、堅実なストロングアーミー、フェスティブシーン、良血ライプオレンジあたりでしょうか。好調な馬が多いようですが、ここでだらしない競馬しかできないようですと妹に笑われてしまいますので、是非頑張ってください!

5月25日
 無事に出走を果たしてくれました。24ヶ月ぶりで競馬を忘れていたような感じでしたが・・・。パドックでは馬っけをだしていましたが、元気のなさそうな周回は相変わらずでした。スタートはまずまず、二の足でテンにたちましたがどうみても「それは行き過ぎだろ!」というような行きっぷりでした。案の定4コーナーで失速し始め、直線はバタバタでした。まあ、24ヶ月ぶりの実戦ですから、変わり身を見せてくれれば良いかなと思っています。

6月3日
 福島で出走すると思いきや、除外の可能性が高いために船橋競馬の交流戦も視野に入れるようです。小回り船橋でハナをきってそのまま押し切りというのが、ねらいでしょうか。でも、ダートは向いてなさそうなんだけどなぁ。地方のトップジョッキーとか乗ってくれないかなぁ。

6月17日
 船橋でも除外対象になってしまった為に、目標を盛岡に切り替えたようです。来週21日のフレンドリーカップへ出走するようです。カナハラサンライズ、クラシックグリーンあたりが相手になりそうです。苦手のダートとはいえ、最下級条件ですので何とかしてくれるでしょう。

6月21日
 やはりダートではお話にならないようです。地方所属馬にも及ばない10着に終わってしまいました。この状況はかなりまずいです。北海道の芝の短距離シリーズに連れていってほしいのですが、能力的なモノを疑われて引退もあり得る様な気がしてきました。

6月24日
 引退の危機かとも思ったのですが、「去勢」することで能力を引きだそうとするようです。今回もいい展開であったが3コーナーで沈んだ事を考えると、去勢して落ち着きが出れば持ち前のスピードも最後まで持続するのではないのでしょうか。これでまた、しばらくファントムくんには会えません。冬になるとダート戦ばかりになるので秋口には復帰戦を迎えられれば良いのですが・・・。まあ、いろいろ試してもらえて、調教師にも期待されている証拠だと思うので、今後の彼に期待です。

8月30日
 思ったより早く復帰戦を迎えられそうです。次の札幌開催を目指すようですが、賞金がないために早めから登録し除外されておき、未勝利馬同士の抽選をくぐり出走を目指すようです。おそらくダートでは問題外だと思われるので、芝のスプリントで出走出来ればそこそこやれるのではないでしょうか。彼の場合には、「そこそこ」ではなく結果を出さなければ引退がすぐそこに迫っているので、結果を期待します!

9月6日
 やはりダートでは短距離であろうと問題外のようです。芝のスプリント戦ならば5戦目で見せた1000m通過57.4の逃げ足も披露する事が出来るのですが。おそらく次は芝のレースを使ってくれると思いますが、是非連闘で1000mのレースに出走してほしいっす!

9月13日
 望み通りの連闘で芝1000mで使ってくれました。GCのパドック解説で3番手にあげられ、今回こそ好勝負かとも思わせましたが、さすがファントムくん、みごと9着に終わってくれました。さすがに今回の成績はショックです。私的に最も得意と思っていた芝のスプリント戦でハナ争いに加わる事さえ出来ずに敗れ去った姿に、引退も覚悟しました。ただ、勝負所の4コーナーで勝った馬にはじかれ「やる気」をなくしたようにも思えましたので、再度芝のスプリント戦に出走してほしいです。しかしなんで亀山騎手なんでしょ?減量騎手でもいいと思うんだけどなぁ。。。

9月20日
 なんと三連闘です。4才時に脚部不安で休んだ馬とは思えないローテーションです。3連闘出来ると言うことは一生懸命走っていないことの現れなのでしょうが・・・・。結果は後方2番手から追い込んでの4着。後がないファントムくんにとって善戦では意味が無いのですが、この結果をふまえて大和田師が福島で使ってくれることを祈るしかありません。こうなったら障害(ジャンプレース?)でもかまいません。

10月8日
 まだ平地で使ってくれるようです。ただ賞金が無いので出走出来そうなレースへの出走に限られますが。今回は初距離というかこれまでの使われ方とは別路線の芝2600です。距離が持つかの不安もありますが、前走から後方からの競馬も出来るようになりましたし、小回り福島でスローは必至なので4コーナー3,4番手あたりから抜け出す競馬を亀山Jに期待します。

10月21日
 今週の福島の芝の特別戦に登録したようです。出られるかどうかはわかりませんが、やっと順調に使えるようになってきているので、なんとか出走してもらいたいものです。まあ、前走の結果を見る限りは短距離にこしたことはないですが。

10月27日
 福島日曜の10R土湯特別に出走しました。パドック解説者に取り上げてもらえるほどの出来でしたが、スタートで出遅れ。小回りコース短距離で出遅れでは致命傷です。ジョッキーのせいだけでは無いのでしょうが、亀山は勘弁してほしいです。減量騎手でも乗せてほしいですねぇ。それはさておき結果は8着、あれが精一杯でしょう。スタート良く先行集団にとりつき一瞬の脚で抜け出す競馬しか活路はないと思うのですがねぇ。一応今週も登録はしているようですが、出走は未定です。

11月2日
 今週も出走してくれました。スタートは最近の例に漏れず、テンについていけませんでしたが、これまでにはない脚を最後の直線で使って追い込み5着でした。正直いってちょっとびっくりするような脚色だったのですが、あの脚が安定して使えるようになればねぇ。でも、この福島開催後には一度放牧にでてから障害(いやジャンプレース)に転向するようです。あと一戦か二戦ですがマグレでもいいから勝ってほしい。

11月5日
 3連闘です!復帰後2度目の3連闘ですが、馬の調子は上がっているようです。いかに一生懸命走ってないことの現れなのでしょうか。脚部不安を抱えていた馬の使われ方とは思えませんが、後がないだけに大和田師もいろいろ考えて使ってくれているのでしょう。今回は芝1800、ファントムくんはスプリンター的な使われ方ですが今なら折り合いもついているみたいですので、短距離でおいて行かれるよりはこのぐらいの距離でゆったり流れるペースの方がいいのかもしれません。今回は亀山騎手に戻りますが、僕的にはノブヤスくんの方が良かったです。

11月12日
 やりました、3着ゲットです。4コーナーから捲ってでて大外を回りながらの3着ですから実質1900位走っているのかもしれません。いやしかし、馬券の対象に初めてなりましたよ、ホントに長かったです。今回は相手に恵まれての3着という見方も出来ますが、以前よりも確実に堅実さが出てきていますので来週の福島最終週で奇跡の初勝利もあるかもしれません!

12月2日
 川崎の交流戦ゴールデンスター賞に出走しました。結果はまたまた3着、前走はフロックではないようです。血統的(兄弟は芝でのみ活躍)にダートはダメにも関わらず、ここでの3着は重馬場であったとしても評価にあたいする結果では無いでしょうか。ここで3着なら放牧に出すことなく交流戦狙いで勝ち上がりを狙っていくかもしれません。いや、亀山先生は交流戦にまで乗りにいってくれるなんて・・・。これからもかわいがってあげてくださいね。

2000年1月13日
 ついにジャンプレースに出走するようです。障害練習はちゃんとこなせたのでしょうか?緒戦から勝ち負けになれば良いのですが、無事にレースを終えてもらえることを祈っております。ジョッキーは矢原なのかなぁ。でも、ケガしちゃってるんじゃなかったっけ?

1月25日
 初障害で5着ゲットです。新聞では「初障で切り」と断言されていたほどで、飛びは上手いと言うほどではないなどと書かれていましたが、ふたを開けてみれば好スタートから道中6,7番手を進み、最後の直線で5着をゲット。レース後のジョッキーの談話でも「飛びは上手い。これから期待できる」なんて書かれてましたから、今後の彼に注目です。でも、本音は平地で・・・。

1月31日
 テレフォンサービスによると、左後ろ脚を骨折してしまったようです。最悪安楽死の処置もあり得るとのことで、大変心配です。この時期に骨折では、競走馬としての人生は終わりかもしれませんが、何とか一命は取り留めてほしいモノです・・・。がんばれファントム!

2月7日
 残念ながら安楽死処分となってしまいました。獣医さんも最善を尽くしてくれたと思いますが、非常に残念です。初めての出走愛馬ということもあって、非常に思い入れが深かっただけに言葉がありません。ただファントムくんが天国で召されていることを祈っています。


戦歴

年月日 開催 天候 R レース名 距離 騎手 斤量 タイム +-
97年
3月2日
2回中山
3日目
曇(良) 7 4才新馬
2000
12 9 10 伊藤暢 55.0 2.09.1 38.3 472 -
97年
3月16日
2回中山
8日目
雨(不) 4 4才新馬
1200
16 12 5 伊藤暢 55.0 1.14.1 39.8 468 -4
97年
4月12日
3回中山
7日目
晴(良) 5 4才
未勝利

1200
16 5 6 伊藤暢 55.0 1.16.9 40.8 468 0
97年
4月26日
2回東京
2日目
晴(良) 1 4才
未勝利

1200
16 9 10 安田富 55.0 1.15.7 37.8 472 +4
97年
5月10日
2回東京
7日目
晴(良) 6 4才
未勝利

1600
17 10 14 伊藤暢 55.0 1.37.0 39.7 464 -8
24ヶ月 脚部不安
99年
5月23日
1回新潟
8日目
晴(良) 12 5才以上
500万下

1400
12 9 9 伊藤暢 57.0 1.23.4 37.6 464 0
99年
6月21日
盛岡競馬 晴(良) 9 フレンドリー
カップ

1600
12 10 10 小林久 55.0 1.43.1 41.5 465 +1
2ヶ月 去勢手術
99年
9月5日
2回札幌
2日目
晴(良) 7 5才以上
500万下

1000
11 10 10 亀山 57.0 1.01.6 37.8 454 -11
99年
9月11日
2回札幌
3日目
小雨(稍) 8 5才以上
500万下

1000
11 8 9 亀山 57.0 59.8 36.1 456 +2
99年
9月20日
2回札幌
6日目
晴(良) 6 5才以上
500万下

1000
8 6 4 亀山 56.0 59.6 34.6 456 0
99年
10月9日
2回福島
3日目
晴(良) 9 桑折特別
(500万下)

2600
12 10 11 亀山 56.0 2.47.4 36.4 450 -6
99年
10月24日
2回福島
8日目
晴(良) 10 土湯特別
(500万下)

1200
15 13 8 亀山 56.0 1.13.2 37.8 458 +8
99年
10月30日
3回福島
1日目
晴(稍) 10 秋元湖特別
(500万下)

1000
14 9 5 伊藤暢 56.0 1.00.7 36.7 456 -2
99年
11月7日
3回福島
4日目
晴(良) 9 会津特別
(500万下)

1800
9 7 3 亀山 56.0 1.54.6 39.5 456 0
99年
12月2日
川崎競馬 曇(重) 10 ゴールデン
スター賞

1600
13 7 3 亀山 55.0 1.43.0 40.0 460 +4
2000年
1月16日
1回中山
6日目
晴(稍) 5 障害未勝利
2700
14 8 5 浜野野 60.0 3.05.2   462 +2