ロシアレンズ

ロシアレンズ作例

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MC RUBINAR 5.6/500

 ロシア製のミラーレンズです。500mmでF5.6というのは非常に明るく、国産では一般的にF8クラスです。実物を見るまでなんで国産はF5.6にしないのか、とおもっていましたが、原因はおそらく大きさでしょう。このレンズは本体がφ113mm×130mmで、1200gもあります。写真はペンタックスSPにつけたところですが、カメラがおまけという感じですね。F4に電池を入れた状態と同じくらいです。さすがにここまで大きなミラーレンズは普通は要らないでしょう。ミラーレンズは今では軽量コンパクトなのと、低コストな点くらいが魅力と思われていますから。それでもニコン純正の500mmF8などは高い値段だと思いますが。このレンズは一般的に2万円をちょっと超えるくらいの値段で売られていますから。
 このレンズはフィルターもUV・ND・オレンジの3枚が付属していますが、何とレンズの前に付けるタイプです。口径が100mm以上ですから、当然フィルターも100mm以上のお皿のような物です。フードも金属製の立派なものがついています。ピントリングを無限遠以上にまわせるように改造してもらいましたので、「M42→ニコンF」マウントアダプターを使用してニコンボディでも使用できます。
 ロシア物らしく、作りは雑な感じですが、性能的には評判良いようです。ロシアのミラーレンズの技術は相当高いらしいという話もあります。いずれにしてもピントあわせもシビアですし、ぶれ対策も相当考えないといけないとおもっています。三脚を使ってもぶれます。

ジュピター9 85mmF2
jupiter-9-1.jpg (3851 バイト) jupiter-9-1.jpg (3851 バイト) jupiter-9-1.jpg (3851 バイト)
 MXを購入してからはM42マウントも信頼できるボディで使えるので、さっそく1本買ってしまいました。ロシア製の85mmF2レンズです。未使用品です。最新のものはレンズの内面の反射がひどい状態で、お店の方が旧い方を勧めてくれました。旧いといっても1992年製造のようです。絞りは円形絞りですが、プリセット絞りで、速写性は無いです。コーティングもほぼされていないようですし、逆光ではぼろぼろになりそうです。が、何といっても5000円ちょっとで買えるのですからなんでもOKという感じです。実際に撮影してみると、実に良い結果でした。ボケもそれほど荒れませんし、シャープさもあります。ひどい逆光以外では十分実用になるレンズです。ピントリングが硬いので動きの速い被写体は厳しいですが、お買い得でした。


L39 ライカスクリューマウント レンズ

FED N-61 52mmF2.8(売却)

 ロシア製のカメラ付属の標準レンズです。ライカLマウント(スクリュー)ですので、ライカ関連の多くのカメラに使用可能です。想像以上にシャープで歪みの無い描写で、味のある色合いを楽しめます。作りはいいかげんな感じですが、コストパフォーマンス抜群です。

JUPITER-12 35mmF2.8(売却)

 ロシア製のライカLマウントレンズです。実に変わった作りのレンズで、レンズの前玉はだいぶ奥まったところにあるのですが、絞りリングがそれを取り囲み、その外にピントリングがあり、なんとなくフードとリングが合わさったような感じです。レンジファインダー用の古い設計ですので、後玉が見事に飛び出しており、これぞ非レトロフォーカス、という感じの作りです。これだけ後玉が飛び出ているとすぐに傷つけそうで恐いです。シャッター幕面のすぐそばまでレンズが来ます。そもそも前玉より後玉の方が大きいレンズははじめてです。本当はシルバーが欲しかったのですが、程度の良いシルバーはほとんど入荷しないそうです。このレンズはおそらく未使用ではないかというきれいで、動きもスムーズな物です。どちらかというとあまい感じの描写で、周辺のぼけは像が崩れ気味にも感じますが、後玉がフィルムに近いおかげか、開放でも周辺光量は落ちないようです。また、糸巻き状の湾曲はかなり感じられます。

インダスター50mmF3.5

 
ロシア製エルマー50mmF3.5のコピーです。本当はエルマーが欲しかったのですが、値段が高いのと、エルマーM50mmF2.8を持っていますので、後で良いか、となかなか買えませんでした。それでもさらに携帯性の高いレンズは欲しく、メールで知り合った斎藤さんがこのレンズはなかなか良いぞ、とホームページに紹介していましたので、買ってみました。税込み1万円ポッキリです。ライカ純正L-Mアダプターより安いですね!でも作りは良いです。私の購入したものはこのレンズとしてはかなり後期のものと思われ、レンズ先端のローレット加工が直線に省略(普通は網目)されていますし、シリアルNoも69*と大きいです。たまたま10本くらいから選んで一番状態が良かったのがこのレンズでした。コーティングが一番ボディ寄りのレンズ以外にされていないような気もしますのでやはり逆光には弱いかもしれません。そこでさっそくエルマー用の安いフードを買ってみました。なお、このレンズは無限遠ストッパーがL-Mアダプターと干渉します。L-Mアダプター側を少し削ってあげて調整しました。
 試写した印象ではエルマーM50mmF2.8と比べても遜色無い見事な感じです。ただ、ちょっとボケが雑なのと、たる型の湾曲は目立ちます。レンズ比較のページを参照ください。逆光のテスト結果も見たのですが、見事な虹のようなハロが盛大に表れました(作品集8)。予想通りですが、それ以外は良い写りなので良しとしましょう。
 そうそう、このレンズにはキャップがついていなかったので、450円のプラスチック製のキャップを探してきました。ライカの文字が入ったものですと3500円以上しますので、バランスが・・・。

ジュピター3 50mmF1.5(売却)

 ツァイスのゾナー50mmF1.5のコピーとして有名なジュピター3をGETしました。以前からずっと欲しかったのですが、お金があるときには良いものが無く、良いものを見つけたときにはお金が無く、なかなか買えないでいました。F1.5と大口径ながら非常にコンパクトで、ズミクロンより大きさも重さも断然小さいです。絞り羽根は13枚で円に近い形で良いです。最短撮影距離は1mで、ピントリングの回転角が最近のものと比べて大きいので、距離目盛もきちんと細かく書かれ、深度表示も見やすいです。シルバーとブラックがあるのですが、シルバーの方が製造が旧く、比較した結果、シルバーは黄色っぽくなったので、一応カラーにも使いたいのと、ジュピター12のブラックを持っているので、ブラックにしました。ただロシア物は旧い方が作りが丁寧という話しもありますので白黒に使う方はシルバーの方が良いかもしれません。購入後(86年製)、外で無限遠に距離計が行かないことがわかり、すぐに交換してもらったのが上の写真のレンズ(85年製)なのですが、これは近距離で距離計が合わなかったのでまたまたお店に伺い、一番距離計と合うもの(79年製)に替えてもらいました。渋谷のKing-2で購入したのですが、非常に親切で保証内容もしっかりしていますし、お勧めです。そこではレンズのピントはチェックして売っていますが、距離計連動カムまではチェックしていないようなので、ロシア物を購入する際にはボディを持っていってチェックして購入するのが良いです。
 さて、肝心の描写なのですが、これはびっくりするほど良く写ります。コーティングはアンバー系でされていますが、逆光には弱いです。まあ昔のレンズはライツでも逆光には弱いですから。が、絞り描写は開放からかなりすばらしいです。絞り開放ではハイライトはにじみますが、それがまた奇麗ですし、中心部は開放でもかなりピシッとうつります。ボケも最高ではないですが、まあまあですし、相当使えるレンズです。明るいので暗いところでもバッチリですし、かなり気に入りました。最大の問題点はキャップが取れやすく、40.5mm用のまともなキャップを探さないといけません・・・。
 こうなるとツァイスの本物のゾナーも使ってみたいですし、比較対象としてライツのズマリットも使ってみたいなぁ。しかし、こんなに標準レンズばかり集めてどうするんだか・・・。

FED50mmF3.5

なぜかヘキサーRF購入時についてきたFEDのエルマータイプレンズです。

左からエルマー、FED、インダスターと並べてみました。FEDが一番短いです。作りはいまいちですが、なぜかロシアものは沈胴部分のメッキだけはピカピカです。コーティングもされています。試写結果ですが、周辺はいまいちですが、中心部はなかなか立派な写りです。色も特に黄色くなったりしない感じもします。


コンタックスCマウント

ジュピター8 50mmF2

 Kiev4aについてきた標準レンズで、もちろんツァイスゾナー50mmF2のクローンです。絞り羽根枚数も多く、かなりボケも期待できます。このマウントは標準レンズはボディ側にヘリコイドがあり、レンズ側は絞りがあるだけで、シンプルです。描写はジュピター3同様、すばらしいものです。55年製と思われ、初期ですが、コーティング一応されています。後期タイプと違い、かなり黄色い描写ですので、夕焼けなどで実に味が出ます。

ジュピター12 35mmF2.8

 Lマウントも所有していますが、Kiev用にコンタックスCマウントもGETしてしまいました。戦前型のツァイスビオゴンのクローンなので、コンタックスCマウントが本当の状態とも言えます。相変わらず後玉は圧倒的に大きく飛び出ていて、戦後のコンタックスUa、Vaにはつかないそうです。描写の方はLマウントと同じ感じで、周辺はともかく、中心部は非常にシャープです。私のはLマウントもこちらも新しいものなのでカラーでも問題なく発色します。


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